富士川文庫について
・富士川文庫は医学博士、文学博士の故富士川游(ふじかわ ゆう, 1865-1940)氏の旧蔵書9,017冊が、大正9年以降三期に分かれて本館に寄贈されたものです。『日本医学史』(1904年刊)編纂のために収集 された、明治以前の和漢医書と江戸中期以降主として幕末期の西洋医学書の翻訳書で構成されています。
・著作年代は平安期から明治初期にわたり、内科、外科、産科、小児科、薬学等医学の幅広い分野を包摂していますが、医学史編述のための参項資料という収書目的が反映された、学術的典籍の系統的なコレクションであるのが特長です。
・鎌倉期の代表的医書である梶原性全の著作『頓医抄』50巻のうち、伊沢蘭軒自筆の巻5-12、慶安2年刊の曲直瀬道三著『啓迪集』8巻など、稀覯書と して特筆すべき資料も多数含んでおり、和漢医学及び日本医学史を研究する上できわめて重要なコレクションとして知られ、学外の利用が最も多い貴重資料群の 一つです。
収録内容について
・本目録は、京都大学附属図書館にある目録カードと冊子体目録(1942年発行)をもとに作成した富士川文庫全4,700点の目録です。
・目録は書名の五十音順に並んでいます。見出し文字をクリックすると、その文字から始まる書名が表示されます。
・資料画像がある資料は、画像をクリックすることによって、資料の全頁画像がご覧になれます(カラー画像または白黒画像)。
・資料の閲覧には事前予約が必要です。ご案内はこちら。
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